踊ってみたイベント、そろそろヤバくね?

現在コンサルしているライブハウスの店長が、

「踊ってみたイベントなんて、一過性のブームじゃね?」

ということを言っていて、

そういうもんかな~と思っていたんだけど、

確かに、ちょっと危機感を持たなければならなくなった事態に陥り、

一筆、書くことにしました。

 

踊ってみたイベントとは、

動画サイト、主にニコニコ動画に、『踊ってみた動画』を上げている人が、

ライブステージに出演するというものです。

 

特に、初期に踊ってみた動画を上げた人って、

現代の閲覧者から見たら、『テレビの前の芸能人』という感じであり、

そういった人と、生で会えるという感覚があります。

 

しかし、そこに落とし穴が。

 

初期の踊ってみたイベントは、トップクラスの踊り手が出演していたのですが、

その人たち、最近になって、こぞってメジャーデビューしている。

踊り手たちは、メジャーからも注目される存在になったというのは、

ある意味喜ばしいものですが、

そうなったら、イベンターとして、目玉となる出演者を失うということを意味しており、

そういったイベントが、つぶれてしまうということを意味する。

 

また次に、メジャーの踊り手ほどではないが、中堅どころの踊り手を集めたイベントが発足された。

しかし、そういったイベントも、主にイベント回しに問題があるのであって……

 

私も、そういった中堅どころのイベントに、何度か行ったのですが、

 

正直、似たり寄ったりの子ばかり……

 

衣装もやる曲も、いわば、踊ってみた定番曲ばかりで、

(セーラー服で『金曜日のおはよう』踊っておけば超オッケー、みたいな?)

 

また、1曲交代で、踊り手が目まぐるしく変わったり、

MCもろくにないので、

誰が誰だかわからない状態……

 

また、客側も、どんちゃん騒ぎで、本当にダンスを見ているのか疑わしい……

正直、ダンスイベントというよりも、単なるアイドルライブを観に来ているようなノリで……

 

昨年から今年の半ばまで、いろんなイベンターが踊ってみたイベントを組んでいたのだが、

(実は私も、そんなイベントの一つに出たことがある)

まず、出演者不足が考えられており

(同じ主催者のアニソン・ボカロイベントでは、結構踊っている人がいたが、

いざ踊ってみたイベントだと、なぜかブッキングが埋まらない……)

また、客側にも、ちょっと飽きられてるんじゃね?と思われている節があったり……

 

主催側も、踊ってみただけのイベントに危機感を感じ、

歌とダンス、両方やるイベントに切り替えてきているみたい。

これは、メジャー・中堅ともに。

演者側でも、普段はダンスやってるが、歌のライブもやってみたいという人が結構出てきており、

特に、私のやっていた『リーサルウェポンライブ』では、そのような人が何人か……

 

確かに、踊ってみただけでは、イベント回しが苦労するようになったが、

ライブにおけるいろいろな要素の中で、踊ってみたを入れるのはありかと思うけど。

ただ、歌・ダンス、両方の要素を持ったイベントを回すのは、結構大変なことであるのと、

踊ってみたの人で、『踊ってみたライブじゃないと出ない』という人も結構いて。

 

その辺、『縛りイベントの問題点』ということで、そのうち書いてみたいと思います。

『CD○枚売れたら武道館デビュー』のからくり

よく、路上ライブを見ていると、看板に、

『オリジナルCD、○枚売れたら武道館デビュー』というのがありますよね。

 

それも、東京ドームや横浜アリーナでもなく、

なぜか『武道館』なのですね。

 

しかし私は、そのからくりが分かってしまったのです。

直感、または霊感と言いますか。

 

それは、このような感じです。

 

アマチュアの歌い手に、悪徳作曲家が近寄ってきて、

「オリジナル曲作って、CD作ってあげるよ~!

しかも、全部売り切れば、武道館デビューさせてあげるよ~!」

と、けしかけるわけです。

 

以前の記事に書いたように、

アマチュアの歌い手は、オリジナル曲を、喉から手が出るほど欲しがっているわけです。

しかも、レコーディングしてCD作ってもらえるといえばなおさらです。

 

そんな、悪徳作曲家と、契約して、CDのレコーディング・プレスをしてもらうわけです。

 

CDの枚数は、とてもじゃないが個人では売り切れないほどの枚数を作るわけです。

 

そして、路上ライブで全部売り切れば、武道館デビューさせてやるとけしかけるわけです。

 

あとは、CDが売れようが売れまいが、悪徳作曲家は知ったこっちゃないと。

 

当ブログの読者さんは、そんな悪徳作曲家には引っかからないとは思いますが、

くれぐれも、注意してくださいね~!

 

(ちなみに、私の身内で、武道館ではなく、東京ドームやアリーナと言っている人はいます。

その人たちは、こういう商法とは関係ないとは思います。

意識的に、武道館を避けている点はあると思います。)

アニソンというジャンルの可能性

前回、『アニソン人気、そろそろヤバくね?』という記事を書いたのですが、

それが、思いのほか大反響を生みまして、

その大半が、「同感!」というもので、

 

とはいうものの、アニソンというジャンルは、非常に可能性に富んだものなんですね。

 

アニソンというのは、アニメのストーリーに沿って作られる、

いわば、『劇音楽』の一種であると。

 

いわば、オペラやミュージカルという流れに沿っていると、そういうわけなんですね。

 

作詞家の森雪之丞さんが言ってたのですが、

「アニソンというからには、主人公の名前や技の名前など、大声で叫びたいよね!」

と。

まあ、そこまで露骨なのは、プリキュアとか、特撮だとスーパー戦隊シリーズなどですが、

そうでなくとも、ストーリーの概要や、キャラクターの心情などが歌い込まれている。

(そういう点では、90年代にあった、有名歌手によるタイアップなどは批判の対象になります。

「るろうに剣心にウサギちゃんやカエルちゃんが出てくるか~!左耳にピアスつけたキャラなどいねーだろ!」)と。

 

そういう点において、学生ミュージカルで音楽監督やってた身としては、非常に興味深いジャンルなのですね。

(まあ、もともとオタクだったというのもあるが)

 

また、アニソンという大きなくくりの中に、いろんな音楽ジャンルが含まれる。

そこがまた、音楽好きにはたまらない点ですよね。

 

ただし、前回語ったように、

アニソンというジャンルが、ちょっと低迷期に入っている感はある。

 

現在のアニソンは、いかにも、地下アイドルがカバーすることを前提に作られている。

楽曲的に、地下アイドル及び、アイドルオタクに受けがいいものが好まれていますし、

そもそも、現在はやっているアニメ・ゲームは、アイドルものだったりする。

(前回も話したのですが、『ラブライブ!』とか、『アイドルマスター・シンデレラガールズ』とかね)

ちょっとこれ、媚び売っているように見えない?と思ってしまうわけです。

 

また、既成のアニソンのイメージに頼ってしまっているところもある。

反響でもあったのですが、『LiSAっぽく』とか、『水樹奈々』っぽくとかね。

もちろん、アニソン以外のジャンルからイメージを持ってくるのは良いのですが。

 

ハルヒのバンド曲がジュディマリからインスパイアされているとかね。

確かにジュディマリは、アニソンである『そばかす』を歌っていますが、

本質はアニソンではなく、J-POPシンガーであると思います。

また、LiSAの楽曲も、構成・アレンジの元ネタをたどると、X-JAPANあたりであることが分かる。

こういった楽曲制作方法ならいいのですが、

どうも最近、アニソンからアニソンへ、というのが多いように思われる。

 

こういう状況下において、アニソン人気が下降の道をたどっているような感じがする。

 

冒頭に書いたとおり、アニソンというジャンルは、非常に多様性を持ったものだから、

もっと、いろんな音楽の要素を取り入れるべきじゃないかと。

 

業界に喧嘩を売るような感じで、今回は締めたいと思います。