オリジナル持ってないとヤバいんじゃない?④他人の世界を表現するのは難しい

先日出演したアニソンライブで、MCさんにこう言われてしまいました。
「ふたぐちさんは、オリジナル曲は良いけど、カバー曲は微妙」と……

まあ、言い換えれば、オリジナル曲がそれだけ評価されているということですが、
カバー曲ライブが、実は相当難しいということを再確認しました。

とくに、アニソンは、オペラやミュージカル・映画音楽と同じ『劇音楽』です。
そこで、学生ミュージカルの音楽担当をしていた見地から、
曲が、どのような過程を経て作られるのか、見てみましょう。

まず、歌詞ですが、
シンガーソングライターなら、自分が他人に訴えかけていこと、
他の人が歌詞を書く場合、その歌い手に代弁してほしいこと、
アニソンだったら、アニメの作品世界や、キャラの心情を描きます。

また、曲を作る場合、自分で歌う場合も、他人が作る場合も、
歌い手の音域や声質・歌い方の癖など、綿密に計算して作られます。

さらに、歌うアーティストの、アーティストスタイルも、計算して作られなければなりません。

つまり、言いたいのは、
カバー曲を歌ったり演奏したりする場合、
他人が、他人のために作った世界観に、
どっぷり、入り込まなければならない、ということです。

そして、曲を構成する要素をバラバラに分解し、
自分なりに再構築する必要があります。

そこまでしてこその、カバー曲ライブと言えるわけです。

日常的に、そういう事をやっている音楽ジャンルがあります。
クラシックと、ジャズスタンダードですね。
実際、アニソンカバーをやっている人の中で、クラシック出身が多く、
そういう人のカバーなら、それ相応のクオリティが期待できるのですが、

大半のカバー曲ライブは、カラオケの域を出ていません……

カバー曲ライブというのは、実は、
上記の通り、めんどくさい手続きを経てこそ、他人を感動させられるという、
非常に、難しいものであります。

私の場合、『女性曲を、おっさんが歌って踊る』というテーマでやっているのですが、
それでも、練り込みが足らないと批判されるクチです。
女の子が、女の子の曲を歌うならなおさら、と思いますね。

だったら、自分が作った&自分のために作られたオリジナル曲を歌ったり、演奏したりするほうが、
手っ取り早い、という結論にたどり着くと思われますが、
いかがでしょ?



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